2013年度グローバル自動車業界エグゼクティブ調査 

KPMGの「Global Automotive Executive Survey(グローバル自動車業界エグゼクティブ調査)」は、自動車業界の現状と将来展望を分析する年次調査です。2013年度は世界の主要自動車関連企業(メーカー、サプライヤー、ディーラー、金融サービス会社、レンタル会社及びモビリティ・サービス会社など)の幹部200名を対象に調査を実施しています。

 

本調査結果によると自動車業界は、自動車に対する従来の概念を変えてしまうような、多岐に亘りかつグローバルでの大きな潮流・環境変化の中にあります。具体的には、環境対応、都市化の進行、消費者行動の変化及び新興市場の成長といった課題に直面しています。これら急速な環境変化は自動車メーカーに、従来型のビジネスモデルの見直しを余儀なくし、各社は将来において中核となる技術や販売の開発・普及を目指し、新たな複数分野へ参入するのか又は焦点を絞るのかという選択を迫られています。

 

主な調査結果

 

  • 環境対応 
    電気自動車:電気自動車はユーザーの関心を惹きつけるに至っていません。ユーザーが購入時に最優先する判断要因は燃費で、当面はプラグインハイブリッド車の需要が高いと考えられます。
    内燃機関エンジンの利用拡大に向けた投資: 回答のうち29%は内燃機関エンジンの利用拡大に向けた投資を、24%はプラグインハイブリッドへの投資を予定しています。一方、純粋な電気自動車への投資を予定している回答はわずか9%にとどまっています。
  • 都市化の進行 
    巨大都市部での移動手段:回答のうち72%が、都市化の進行により自動車保有に代わりMaaSと呼ばれる(Mobility-as-a-Service)新たな移動手段サービスの活用が広まると考えています。
    MaaS事業化:回答のうち77%が、利便性の向上に加え自動車メーカーのブランド力がMaaS事業を推進する上での重要な要素になると考えています。
  • 消費者行動の変化 
    ディーラーの抱える大きなプレッシャー:回答者は、複数ブランドを取り扱うオンラインのディーラー販売形態が増加し、将来主流になると考えています。現在のディーラー販売形態が将来も続くと考える日・米・欧の回答者は54%でした。
    ファイナンスへの関心回帰:消費者は優遇金利等の条件のよいファイナンスへの関心が高く、電気自動車のe-Componentsリースといった新たなファイナンスへの関心はまだ薄いようです。
  • 新興市場の成長及びグローバル化
    新興市場と成熟市場の同質化:回答のうち61%は、品質、安全性及び信頼性に関して新興市場と成熟市場の同質化が進むと考えています。ほとんどの回答者が今後5年間にBRICsの自動車メーカーによる自動車輸出量が大幅に増加すると考えています。
    BRICsの自動車メーカーの海外進出:BRICsの自動車メーカーは成熟市場参入への中核製造拠点確立のため、東欧や東南アジアへ進出していくと考えています。
    BRICsにおける規制強化: BRICs 地域への輸出やBRICsでの製造拠点設立への参入条件や障壁など規制強化が進んでいると考えています。中でも多くの回答者が輸出入に関する関税強化の懸念を抱いています。
    過剰生産能力に対する対応:回答者の半数以上が、日本、ドイツ、米国、韓国、スペイン及びフランスは生産能力が過剰となるリスクが高いと感じているものの、対応策はまだ見出されていないと考えています。
  • 成功への道筋
    投資戦略の相違:メーカーは新技術(電池、電力工学)に焦点を当てており、サプライヤーは主に業務(物流、工場)に目を向けていると考えています。
    新技術がもたらす新規参入者との競争:様々な新技術は多様な業種の企業との競争をもたらすと考えています。
    将来の利益創出:回答者は自動車製造が今後も引き続き主な収益源になると考えています(特にBRICs諸国において)。

 

詳細については、下記よりダウンロード可能なレポート全文をご参照ください。