実りつつあるグローバル化からの恩恵 - アメリカスにおける中堅多国籍企業調査 

本文概要

アメリカス(以下、米国・カナダ・ブラジル・メキシコ4ヶ国を指す)を拠点とする多くの中堅企業にとって、自国外の市場も馴染みのあるものになってきています。今日の中堅企業の経営者たちは、活発に、しかし慎重にグローバル化を進めています。リスクは高いものの、見通しは明るく、グローバル化の大きな恩恵を手にすることが可能になってきています。

 

本KPMGの調査(第3版)は、アメリカスにある中堅企業の国際的事業活動の現状、最近の進展、及び将来の展望についてまとめたもので、国外に進出する方法や進出先を決定する際に影響を及ぼす要因について検討しています。また、中堅企業の経営者が直面する自国外固有の機会や課題についても取り上げています。

 

今回はグローバル化を相互にリードしている、米州を代表する4ヶ国を初めて調査の対象としました。これら4カ国は世界全体のGDP(PPP)の5分の1を占めています。また、これら各国はその市場の大きさに加え、度合は違いますが、地理的な近接性、言語、文化の共通性、地域貿易圏などの恩恵を相互に享受しあっています。

 

当該調査結果は、前年度に自国外の市場で製品の販売やサービスの提供を行った中堅企業1,150社の経験と見通しをまとめたもので、主な内容は以下の通りです。

 

国外進出への足掛かり

調査を行った中堅企業の大半は、今日、国外での地位確立に向けて複数の戦略を打ち出しており、その中で最も一般的なものとして、外国のベンダーや販売業者を採用しています(84%)。

 

Figure 1

 

 

活動拠点

今回の調査では回答企業の平均値として、売上の35は国外で稼得されており、従業員の25は国外で勤務しています。米国とカナダはこれらの平均値を上回り、ブラジルとメキシコは平均値を下回っています。

 

Figure 2

 

 

進行中の活動

総体的に、国外で活動を行っている中堅企業は、すでに世界規模での事業活動に向けて順調に展開を進めています。今回の調査の回答企業の59は、過去2年において国外の顧客や事業活動からの売上を増加させています。また、ほぼ半数の回答企業は現在自国外の2~5ヶ国で事業活動を行っています。41の企業は新しい市場への進出を事業拡大のための数ある選択肢の中で、最も重要なものであると考えています。

 

規模と適合性

国外進出を目指す経営者にとって、詳細にわたるデューデリジェンスの実施は、成功するための重要な要素(44が選択)であると同時に大きな課題(52が選択)でもあります。

 

進出先の選択

今日、多くの中堅企業が自国に近い進出先を模索しています。当然のことながら、カナダ、ブラジル、そしてメキシコの回答企業が進出検討先として選んだ市場の第1位は米国となっています。(51が選択)。

 

Figure 3

 

 

加速する国外での成長率

グローバルベースでの成長は現在、中堅企業の成長戦略にとって不可欠なものとなっており、今回の調査回答企業のうちでも、64がそのように回答しています。国外進出を計画している中堅企業の経営陣は平均して、今後5年間の国外市場からの売上は34%、国外勤務の従業員数は33%増加すると見込んでいます。

 

Figure 4

自社の成長戦略にとって海外進出を必須と考えている中堅企業経営陣の比率

 

 

リーダーシップ

リーダーシップの(グローバル化に対する)力の入れ具合と国外進出の目的達成との間には強い相関関係があります。当調査結果では、明確なリーダーシップのもとで活動する中堅企業の成功率は、そうでない企業に比べて4倍も高いという結果になりました。

 

過去の実績に基づき実際に将来の結果を予測することができるのであれば、当調査は、中堅企業の経営陣にとって、今後のグローバル市場での成長の見通しが明るいことを示しています。近年、多くの中堅企業は売上拡大及び新しい国外市場への参入によるより広い顧客層への食い込みに必要であるグローバルな思考と、必要な能力を獲得してきました。 ようやく、その努力の成果が大きく表れ始めていると言えます。

 

詳細に関しては、レポート全文を下記リンクよりダウンロード下さい。

 

ダウンロード

Global Rewards Within Reach - Survey of Mid-Sized, Multinational Companies in the Americas
(PDF 3.4 MB)